デュフィ挿画本『植物誌』のご紹介

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「コクリコと麦穂」 「マーガレット」 「ライラック」 「カラー」

色とりどりに咲く四季の草花たち。
儚くもたくましく生きる姿に私たちは時に元気づけられ、時に癒され、いつも不思議とエネルギーをもらいます。

本日ご紹介するデュフィの挿画本は、その草花を主題にしたもの。
軽やかなタッチと透明感のある明るい色彩を得意とした画家の手にかかれば、花々たちはまるで本の中で新しい息吹を与えられたように生まれ変わります。

『植物誌』 Pour un Herbier

制作年:1951年
技法:ポショワール
本文:ガブリエル・コレット
制作部数:241部

草花を題材としたこの小物語集の作者は、『ジジ』などの作品で知られる女流作家のガブリエル・コレット(1873-1954)。
バラや椿、アネモネやヒヤシンスなど11点の草花(右の扉絵を入れて12点)を主題にした想像力溢れるコレットの文章と、デュフィによる色鮮やかな花々のイメージが美しく調和した逸品です。

デュフィが描いた各草花の水彩画をもとにポショワール(型紙刷り手版画)技法により制作。
この版画技法を確立した名刷師ダニエル・ジャコメ監修の元、まるで原画のように瑞々しく刷り上げられました。(ポショワール技法についてはこちら

「黄色い麦穂とコクリコ」 「あじさい」 「ツバキ」 「アネモネとガーベラ」
「野の花」 「バラ」 「ひなげし」

こちらはスペインのマドリードにあるカフェ。
こだわりが感じられるインテリアと、シックな壁紙が特徴的な店内の奥の方には・・・・よく見るとデュフィ作品が。

近くの美術館で開催していたデュフィ展に合わせて、店内奥の壁一面をデュフィの『植物誌』にしたんだそうです。
12点並べると統一感があって素敵ですね。

四季やお部屋の雰囲気に合わせて掛け替えたり、また数点組み合わせて飾るのもとてもお洒落な作品です。

『植物誌』は現在、ギャルリー・アルマナック吉祥寺で開催中のデュフィ展(~9/29)または渋谷西武百貨店の美術画廊で開催中のデュフィ展(~9/23)にてご覧いただけます。
ご質問などございましたらお気軽にお電話(0422-27-1915)またはこちらからお問い合わせくださいませ。

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(R・K)