雨はバツグンの演出効果?映画や絵画に登場する「雨」の色々

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時々の晴れ間もありますが、ぐずついたお天気の多い空模様が続きますね。
毎日傘を持ち歩いたり、そもそも外出自体が億劫になりがちな梅雨の時季。

本日は、そんな鬱陶しい気分を吹き飛ばす、「雨」をテーマにした素敵な芸術作品をいくつかご紹介しましょう。

まずは、こちらの映画2本。言わずと知れたミュージカル映画の傑作。
「雨に唄えば(1952)」と「シェルブールの雨傘(1964)」
どちらもタイトルに入っている通り、「雨」や「傘」は劇中の重要な要素ですね。

こちらは「雨に唄えば」のワンシーン。

アスファルトに当たり跳ね返る大粒の雨が効果的なリズムを生み出し、主人公ドンが水しぶきをたてながら、傘を巧みに操りながら土砂降りの雨の中タップダンスを踊る姿は、映画史に残る名場面です。

雨傘店に勤める娘が主役の「シェルブールの雨傘」では、物語の切ない内容や、雨や曇りのどこか暗い天気と反比例するような、店内のポップでカラフルな傘や60年代のレトロキュートなファッションが印象的。

絵画作品では、ルノワールやカイユボットが雨の降りしきる街を描いています。
浮世絵では、この時代の多くの芸術家に影響を与えた歌川広重の作品が思い浮かぶでしょうか。

雨そのものや傘を描いた直接的な表現も素敵ですが、雨に濡れたアスファルトや石畳の地面独特のツヤ感や湿気を含んだ空気など、間接的な「雨」の表現も映画監督や画家の特筆すべき力量です。

晴れた空の下では絶対に同じように描写できないほど演出効果のある「雨」。
いつもとは違う目で雨を捉えたら憂欝な雨のお出かけが、明日からロマンチックな芸術に変わるかもしれませんね!

(R・K)