【軽井沢店】「ルイ・イカールとパリジェンヌ展」好評開催中!

アトリエ・ブランカ軽井沢 イカール展こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。

今年は例年より秋が早く訪れましたね。
自然豊かな軽井沢ではさまざまなアクティビティが楽しめる季節!
ご家族や友人とぜひお出掛けください。

今月末まで軽井沢店では「ルイ・イカールとパリジェンヌ展」を開催中です。
イカールの描いた、ため息がもれるほど美しい女性たちにぜひ会いにいらしてください。

19世紀末から1910年代を指す“ベル・エポック(美しき時代)”に対し、“レ・ザネ・フォル(狂乱の時代)”と呼ばれる1920年代。
パリの女性たちは自立の道を歩み出しました。

ベル・エポックのファッション

コルセットよさらば!
髪をばっさり切り、スカート丈の短い動きやすいファッションに身を包み、男性と同じようにお酒や煙草をたしなみ始める女性たち。

彼女たちは仏語でギャルソンヌ(男の子のような女の子)、英語ではフラッパー(おてんば)と名付けられパリの新しい時代を華やかに創造していくのです。

夢二 婦人グラフ 占
夢二『婦人グラフ』挿絵<占>

 

ちなみに同時期の日本でもこのパリを起点とした流行の影響を受け、モダンボーイ・モダンガール(モボ・モガ)が登場し、いわゆる「職業婦人」が増えていきます。

 

1924(大正13)年から1928(昭和3)年にかけて刊行された『婦人グラフ』は竹久夢二や伊東深水、恩地孝四郎らの表紙絵、挿絵が有名。
こうした当時の雑誌でモガ・ファッションを見るのも楽しいですね。

この『婦人グラフ』がフランスのファッション誌『Art. Goût. Beauté』を手本としていたことは以前のブログでもご紹介しました。

イカール ルイーズ

絵葉書の手彩色から始まったイカールのキャリアも、演劇誌『La Critique théâtrale』やモード誌『Le Jardin des Modes Nouvelles』などの表紙や挿画を経て、独立した銅版画作品へと移行していきます。

イカール作品の大きな魅力のひとつはやはり女性たちの優美な服装。

1927年制作の「ルイーズ」のドレスはまさにこの時代らしいローウエストにポイントを置かれたデザイン。
とてもファッショナブルですね!(作品ページはこちら

イカール オーキッド
「オーキッド」
イカール リリーズ
「リリーズ」

 

1930年代に入ると構図や技法、色遣いや視覚効果が追求され、洗練された作品が数多く生み出されていきます。

背景に漆黒が用いることで、純白のドレスをまとったモデルと花々が美しく強調された代表作「オーキッド」 「リリーズ」も本展にて展示中です。


イカール お客さま
「お客さま」

女性たちに勝るとも劣らない存在感のある愛らしい動物たちもイカール作品の重要なモチーフです。

新入荷作品「お客さま」では女性の洒落た帽子にも目を奪われますが、ワンちゃんのとぼけた表情がとても魅力的。

秋らしく過ごしやすい軽井沢散策の途中でイカールが描いたパリジェンヌに魅了されてみませんか?
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

(K・T)