【8月企画展開催予告】ギャルリー・アルマナック吉祥寺「水辺の風景画展」

ロルフ・ラフルスキー「ノートルダム遠望」(リトグラフ)

 

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ブログをお読みいただきありがとうございます。 

7月も中旬を過ぎ、いよいよ夏本番!
まばゆい太陽の日差しが降り注ぐ季節がやってきました。
気温がぐ~っと高くなるこの時期はやはり、海辺や湖畔、川岸など冷たい水のある場所が恋しくなりますね。
古今東西、多くの芸術家たちも、そんな涼しげな風景に魅せられてきました。

特に、故郷であるノルマンディー地方や南フランスの海に取材した、美しいセルリアン・ブルーのある光景を描き続けたのがラウル・デュフィ。

海辺で制作するデュフィ

 

「海から遠く、きらめく水の流れる河川すらない土地に住む人は不幸です。」
という言葉まで残しています。
太陽の光に反射し、無限の煌めきをみせる「水」という主題は、生の喜びや活気に満ち溢れた作品を多く残したデュフィにとって、なくてはならない絶対的なインスピレーション源だったのでしょう。

デュフィ「ドーヴィルの港」 デュフィ「ニースのカジノ」
モネ「ジヴェルニーの睡蓮」

日光や大気の微妙な変化を捉えようとした印象派にとっても「水」は最適の題材。
印象派の代表的な画家であるモネやルノワールは、揺れ動く水面の一瞬を細かな筆致で描き、そのきらめきを永遠にキャンバスに閉じ込めたのです。

ルノワール「アスニールのセーヌ川」

 


また、バルビゾン派の画家たちが好んで描いた題材といえば、牛や羊など家畜とともに慎ましく暮らす農民の姿。
彼らの日常生活と「水」のある風景もやはり切っても切り離せない関係でした。
日々の糧を与えてくれる家畜や彼らを潤す池や湖の水。
バルビゾン派の画家たちが描いた「水のある風景」にはどこか神々しい輝きすら感じます。

エドゥアール・ピネル「洗濯する女」
カミーユ・コロー「山羊飼い」

来月のギャルリー・アルマナック吉祥寺では、これらの画家たちの他、マティスやシャガール、ミュシャらを始め、「水のある風景」が描かれた40点を特集。

夏を、海を、そして水のある風景を愛した画家たちが描く「涼」を感じに、是非いらしてくださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
会期予定:8/1(火)~8/31(木)

(R・K)