【企画展 吉祥寺】長谷川 潔 展(2020年4月)
企画展概要
ギャルリー・アルマナック吉祥寺 4月2日(木)ー30日(木) open 11:00~19:00 不定休※
空気が日増しに暖かくなり、陽気を感じる季節となりましたね。
2020年4月のギャルリー・アルマナック吉祥寺では、“20世紀銅版画の巨匠”と称され、深淵なる”黒”の表現によって唯一無二の宇宙を描いた長谷川 潔を特集展示いたします。
本企画展では、昨年末に入荷したマニエール・ノワールの代表作の1つ「狐と葡萄(ラ・フォンテーヌ寓話)」をはじめ、最新入荷の希少な銅版画を中心に人気作品20余点を展示・販売。
※四月中は東京都の外出自粛要請に応じて休業・時短営業する場合がございます。前日のホームページのお知らせ、インスタグラムでのお知らせをご確認ください。
あらかじめご来店のご連絡を頂ければ、ご来店中は他のお客さまが入店されないようご配慮致します。
また、外出を控えていらっしゃるお客さまには、当社ホームページからも全出品作品の閲覧、ご購入が承れます。
価格、詳細画像などお気軽にお問い合わせくださいませ。
◆お問い合わせ
◆アトリエ・ブランカ本社:03-5356-0771(平日9:00―17:00)
◆ギャルリー・アルマナック吉祥寺:0422-27-1915(11:00―19:00)※臨時休業中(~5月6日頃まで)
パリで華開いた長谷川 潔の才能

第一次大戦の終結を待ちかねて、1918年暮れにパリへと旅立ってのち、同地で長い生涯の幕を閉じるまでの60余年間、彼は一度も日本へ戻りませんでした。
パリで成功を収めた数少ない日本人画家であり、その数奇な運命の中から生まれた長谷川芸術はまさにフランスと日本という異文化が融合して生まれた芸術である、とも言われています。
しかし、長谷川潔は以下のように気持ちを述べています。
「よく日本から来る方が、僕の中に非常にフランス的なところと東洋的なところがある、と言われるんです。それは、当然のことと思いますが、僕の場合、特に日本人たらんとする気持で絵を描いてはいないし、またパリの多くの日本人画家のように、できるだけ西洋的な絵を描くことに心を使ってもいないのです。で、東洋的にせよ又西洋的にせよ、これはどちらにしてもつまんないと思うんです。」
「真の芸術とはそういうものじゃなくて、どこまでも自分自身の内に持っているものが自然に滲み出るものであり(中略)、純粋でなければなければいけないです。どこまでも自分に徹するという、(中略)自分の高さ、深さのいかんによって芸術の高度が変ってくるわけで、何よりも先に人物をこしらえたい、磨きたいというのが、僕のここにいるのが長くなった原因の一つなんですよ。」
「唯西洋が又パリがよかったわけでもないし、日本に帰ればできないというわけでもないのですが、僕は渡欧後多くのことを知り、又特にフランスの自然から、随分得るところがあったんですよ」(長谷川仁・竹本忠雄・魚津章夫 編 『長谷川潔 白昼に神を視る』より引用)
西洋絵画に追随することこそが是とされた時代の日本画壇に背を向けるように、ひたすら純粋に芸術と向き合い、聡明な探求心で遂に独自の表現を会得した長谷川潔の生き方は、その宇宙的・神秘的なスケールの作品世界と相まって、燦然と輝いてみえます。
(1930年制作、直筆サイン、35部)
長谷川潔の初期のマニエール・ノワール作品の中でも最も人気が高い作品のひとつです。 パリの象徴ともいえるエッフェル塔を遠望し、セーヌ川に架る美しい橋の上をゆったりと流れゆく飛行船の風景は、誰もが夢見るパリへの憧れを掻き立てる作品です。作品ページ
(1971年制作、直筆サイン、60部)
長谷川潔の最後の作品となった本作品「水浴の少女と魚」 は同じ主題で制作された1925年作品(ポアント・セッシュ/限定25部)を元とした、長谷川芸術の集大成と高く評されています。少女の白く美しい肢体、その横を泳ぐ一匹の魚、背景に浮かぶ文様群…静謐で神秘的な画面は長谷川が到達した美の哲学の再現にほかなりません。作品ページ
白昼に視る神秘の世界
長谷川潔の芸術は《マニエール・ノワール》という技法による銅版画に象徴されています。
漆黒のなかから小鳥や魚や花、名も知らぬ野草、また様々な玩具や器具、自然の中に見出される不思議な形状の物や風景が、白く浮かび上がってきます。
失われた技法《マニエール・ノワール》は、描画のための道具(ベルソー)すらパリでは見つからず、数年かけてロンドンから取り寄せて初めて手に入れられるほど、誰も知らない技術でした。
また、深い黒を創り出すインクにもこだわり、長谷川自身が顔料などを研究し調合したものでなければならず、非常に手間がかかるため一度に刷られる数も非常に限られていました。
その完璧主義による超絶技巧と繊細な黒が織りなす神秘的世界の美しさは、比類がありません。
“たいていの人間は、勝つにせよ、負けるにせよ、人生を何かに賭けて過ごす。それは抗いがたい情熱である。長谷川の版画のなかでは、チェスの王、女王、それに騎士が上流階級を代表しており、それらは皆誇らしげに立っている。構図の中心に据えられたハートのエースは、精神と感情を表している。小鳥がとまっているクローバーの2は、物質、金銭を表している。コップの水は生命の泉の象徴である。飼いならされた小鳥は、作者自身である。”
(美術批評家シャールル・カンスレールによる作品解説)作品ページ
マニエール・ノワールを極めた1960年代の画家円熟期に制作された代表的傑作。 いかにも柔らかそうな葉の葉脈や繊毛の“白”、リズミカルに配された葡萄の丸い粒の“白”、愛らしいキツネの縄人形の、細かく並んだ縄目の“白”が、ビロードのような黒い背景から発光するように浮かび上がり、超現実的な空間を創り出しています。
作品ページ
“ロエはヴェゾン・ラ・ロメールからさほど隔ってはいない。長谷川は廃墟を数多くとどめているこの辺りを、マニエール・ノワールで何枚かの作品を作っている。本作においても、また新しい技術が用いられている。交叉する線を使って、風景にいっそう魅力的、一段と生き生きとした表情が与えられているのである。”
(美術批評家シャールル・カンスレールによる作品解説)
作品ページ
上記はマニエール・ノワールの代表的な作品ですが、このほかエッチングや素描などもご用意しております。
ぜひこの機会に、長谷川潔が描いた、美しき白昼の神秘を視にいらしてください。
皆さまのお越しを、スタッフ一同、心よりお待ちしております。
開催予定:4/2(木)~4/30(木) 会期中無休
展示風景






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・TEL 0422-27-1915 (ギャルリー・アルマナック 吉祥寺)
ギャルリー・アルマナック 吉祥寺
営業時間:11:00~19:00 不定休※
住 所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-18-15 アクセス













