陶磁器やガラス工芸品など続々入荷いたしました

こんにちは。
いよいよ今年も残るところあと10日ほど。
クリスマスが終わるとあっという間に年末年始ですね。
年末の大掃除やおせち料理の準備など何だか慌ただしく過ごしてしまいがちですが、本日はそんな時だからこそ、日常の忙しさを束の間忘れ、心を潤してくれるような美しい作品たちをご紹介します。

多くの皆様にご愛顧いただきました軽井沢店も無事今期の営業を終了。
そこで、来年4月までの冬期休業中、作品たちは吉祥寺店にて展示・販売しております。

昨日、飾り替え作業を終えた吉祥寺店では普段にも増して、他に類を見ないほど美しいアンティークの逸品が揃っております。


可愛らしいカップ&ソーサーから卓上サイズのガラス器や重厚感あるランプまで・・・
店内をますます華やかに美しく演出してくれています。
これらの作品はまだまだほんの一部ですよ。

コールポート ドーム兄弟 ルネ・ラリック


こちらも昨日搬入されたラリックの香水瓶(アトマイザー)ですが、使い方についてのお問い合わせをいただいたのでご紹介いたします。

本作は、ルネ・ラリックにより1927年に発表された「CALENDAL」。
高級香水ブランドMOLINARD(モリナール)社のために制作したもので、丸みのあるボトムを囲む躍動感溢れる裸婦のデザインが秀逸です。

1. まず、上部をご覧ください。最外側の円縁と中の円縁に沿ってにポチポチと丸印が見えますね。
2. ギザギザのついた中円部分を回し、印同士を合わせると・・・プッシュするポンプが上に飛び出します。
3. そして、チェーンのついたパーツの先をくるくる回すと・・・蓋が外れました。細い噴射口が見えますね。
4. 続いて、
ポンプ部分とガラスボディをつなぐ金属部分に注目すると、
表面に”O ↑ F”と彫られているのが見えます。
まず噴射口を上矢印に合わせてみましょう。
ポンプとボディが解体されました。これで香水の入れ替えや掃除などができますね。
5. では、噴射口を”O”の真上に合わせてポンプを押すと・・・中の液体が噴射されます。(当店は水を入れて実験)数十年前に入っていた香水でしょうか。ほのかに残り香が漂いました。Oはフランス語のOuvrir=開く、を意味しています。
6. そして”F(Fermer=閉)”に合わせると、ポンプは押せるのですが、噴射口からは液体が出てきません。なぜでしょう。恐らく、空気のみを噴射し香りを楽しむためのものと考えられています。お部屋の芳香剤的な軽い感覚で用いたのかもしれません。

インテリアとしてお求めになる方も多い香水瓶やアトマイザーですが、時には実際に使ってみるのも当時の雰囲気を味わえ素敵ですね。
こちらのアトマイザーをはじめ、ラリック作品もたくさんご用意しております。
年末も30日(水)まで営業しておりますので、新しい作品たちに出会いに是非お越しくださいませ。

当店お取り扱い中の他香水瓶はこちら

(R・K)