150年前の「ニア東京」?フランス・バルビゾン村


こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。
当店で好評開催中の「ミレーとバルビゾン派展」もいよいよ残り1週間となりました。

さて、最近巷では「ニア東京」なるものが話題になっているそうです。
皆さんご存知ですか?

ニア⇒近い、東京⇒都会と考えると分かりやすいでしょうか。
都会からそれほど離れていない「都会過ぎず、田舎過ぎない」郊外に魅力を見出し、週末だけそこで家族と過ごしたり、地域の人々と村を活性化させたり、個々人にあったライフスタイルを都会に近い郊外で楽しむこと、だそうです。
人気の場所は、東京から車や電車で数時間の山梨県や栃木県あたりなのだとか。

この「ニア東京」。
何だか150年前のフランス・バルビゾン村と少し似ているなと感じました。

19世紀半ば当時、産業革命や都市の開発が進んでいたフランス。
特に首都のパリはその近代化の象徴でした。忙しく働くパリジャン達は週末になると、都会の喧騒を離れるため新しく開通した鉄道に乗って少し離れた郊外へと赴き、そこで余暇を過ごしたのです。
彼らがこぞって出かけた場所。それが、パリ南東の広大なフォンテーヌブローの森に隣接する村バルビゾンでした。
あるがままに美しく残る自然やそこで昔ながらに暮らす素朴な村人たち。

都会で日々忙しく暮らす人々が、時折そうした自然や田園風景に心の拠りどころを求める姿は150年前も今も、そしていつの時代も変わらないのかもしれませんね。

四万温泉入口の鷗穴にて

 

私も9月初旬に群馬県の四万温泉に行ったり、先月は長野県の軽井沢に出かけましたが、自然に触れたことで心も身体もリフレッシュしたような、都会で過ごす休日とは違った清々しい気持ちになりました。


油彩から版画作品まで約40点を展示しております

都会の喧騒に疲れていても、すぐに「ニア東京」へはなかなか行かれない方、今週末は吉祥寺の当ギャラリーで150年前の「ニア東京」=バルビゾン村の原風景を眺めてみませんか?

「ミレーとバルビゾン派展」は11/30までの開催です。

(R・K)