国立新美術館「オルセー美術館展」

こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今週水曜日から六本木の国立新美術館で開幕した「オルセー美術館展」。
美術館が誇る秘宝の数々を拝見しに、早速行ってまいりました。
俳優の東出昌大さんがナビゲーターとして宣伝されているなど注目度も高く、雨の平日に行きましたが、館内はすごい混雑。

ポスターにもなっているマネの「笛を吹く少年」は、少年が吹くフィフルという楽器が再現展示されていたり、音声ガイドを利用すれば、この楽器の音色が聞けたりと視覚だけでない鑑賞の楽しさがありました。
この少年は軍楽を演奏しているそうですよ。


セザンヌ「牧歌」

ギャラリーで仕事をしている関係で、私個人的に、作品の額装も気になるポイント。
今回額も含めて作品全体で惹きつけられたのが、セザンヌの「牧歌(Pastorale)」でした。
どこかエル・グレコを思わせる神秘性がありますね。
どんな額装かは是非美術館でお確かめくださいませ。



カバネル「ヴィーナスの誕生」

そして今回の展覧会。見どころの一つが、フランスアカデミズムを代表する画家カバネルの「ヴィーナスの誕生」。
観ていて美しい絵は単純に心が潤う気がしますね。
それまで神話画や歴史画としての表現しか許されなかった裸婦像が、この時代どのように解釈され、変遷していくのか。
展覧会では、伝統的な裸婦像と革新的な裸婦像を並べて画家達の葛藤に迫ります。
青のトーンと艶めくヴィーナスの肌が美しい一点。
左手遠方の島はどこなのでしょうか。



ブグロー「ダンテとウェルギリウス」

こちらは、同じアカデミズム画家であるブグローの、鬼気迫る「ダンテとウェルギリウス」。
柔らかで愛らしい作品ばかりを残していた(と勝手に私が思っていた)ブグローが25歳でこの大作を描き上げたとは…
若き天才画家の気迫を感じました。
非常に大きな作品ですがやや生々しい描写なのでこちらでは小さめにご紹介。
実際の迫力は是非美術館でお確かめください。 



ご紹介した画家以外にも、クールベやモネ、ルノワール、カイユボットやシスレーなどアカデミズムからレアリズム、印象派まで当時の画壇を代表する巨匠達の珠玉の絵画が一堂に並ぶ、見ごたえあるオルセー美術館展。
当店で取り扱いのある画家たちの作品もたくさんございました!
皆様も是非美術展に行かれてみては?

<当店取扱作品一例>

ブグロー「天上の魂」
ブシャール「花籠を持つ少女」


ルノワール「田舎のダンス」
モネ「アルジャントュイユの散歩道」


(R・K)