【11月企画展開催予告】吉祥寺「イカール展」

イカール「メロディーアワー」

 

 

こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。 

いよいよ今年も残すところあと3か月を切りました。
東京を吹き抜ける風や空気もピリリと冷えるようになってきた今日この頃。
皆様お風邪など召されませんようご自愛ください。

身に染みる寒さは決して待ち遠しいものではありませんが、「紅葉」という、自然が創り出す芸術作品を享受できるこの季節。
今年も日本各地で雅やかな色彩の景観が楽しめることでしょう。

以前、青々とした初夏の山々に映える姿をご紹介した、京都・大原にある「瑠璃光院」も紅葉の名所の一つ。
春と秋の年2回のみ、各2ヶ月限定で一般公開され、今年も10/1より秋の拝観が始まったそうです。
また、同時期に特別開館する併設の「ルイ・イカール美術館」では、管主がご蒐集されたフランス人画家ルイ・イカール(1888-1950)の作品を展示。
(詳しくはこちらのブログ「ルイ・イカール美術館京都を訪ねて」をどうぞ)

イカールが描く、紅葉に負けないほどに美しく麗しい女性たちが、瑠璃光院の拝観をより思い出深いものにしてくれるはずです。

瑠璃光院の紅葉の様子(画像は同院HPより引用) イカール美術館館内の展示

さて、ギャルリー・アルマナック吉祥寺でも、来月はルイ・イカールを特集。
イカールは第一次世界大戦終了後の1920年~30年代にかけて、自由で解放的、独立心にあふれた”新しい時代の女性像”を主題にした作品でアメリカやフランスを中心に一世を風靡した画家です。

<「リリーズ」の背景(部分)>

 

特に、エッチングやアクアチント、ドライポイントなど特殊な銅版画技法を駆使して表現されたレースのような質感のドレスや、大理石のような背景描写は、油彩や水彩などの肉筆画では逆に表現が難しく、イカール芸術の真骨頂は”版画”にこそあるとも言えましょう。 
蠱惑的なパリジェンヌたちが体現する永遠のエレガンス。
新入荷作品も多数ご用意した、次回の企画展に乞うご期待ください!

開催予定:11/1(火)~11/30(水)

イカール「サラブレッド」

ドーム兄弟「スグリ文ランプ」

そして、今期開廊が残り1か月ほどとなった、姉妹店アトリエ・ブランカ軽井沢。
白糸の滝や雲場池などよく知れた名所から、旧三笠ホテルや軽井沢高原教会など西洋建築と融合した軽井沢ならではの紅葉スポットが周辺に点在しており、京都とは異なる風情の秋を愉しめるのもまた格別。 

当店でも、ガレやドーム兄弟が手がけたガラス工芸からミュシャや藤田嗣治の絵画、高級名器の数々まで、西洋の息吹を感じる秋の作品を多数取り揃えております。

紅葉の時期に合わせた「秋の森の妖精特集」とともに、薫り立つ深い秋を味わいにどうぞお越しくださいませ。
*今年の最終営業日は11/27(日)の予定です*

 

ガレ「クレマチス文花瓶」 藤田嗣治「頬杖をつく少女」 ラリック「MONT-DORE(葡萄と柘榴)」

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(R・K)