10月「バルテュス&ヴァロットン版画展」及び「アンティーク絵本展」が始まりました①
お待たせいたしました。
10月の企画展「バルテュス&ヴァロットン版画展」及び「アンティーク絵本展」が開催いたしました。
バルテュスは、今年展覧会でご覧になった方も多いかと思います。
あのピカソをして「20世紀最後の巨匠」と言わしめ、少女をモティーフとする代表作やどこか神秘的な謎めいた作品を多く残しました。
今回は、バルテュスが弱冠13歳で出版した『MITSOU』、『嵐が丘』、『視覚と触覚』、そして『6点の素描集』の各挿画本をご紹介しております。
ヴァロットンも今年、大規模な回顧展がパリやアムステルダムを経て日本で開催された話題の画家。
彼の描写する風変わりでどこか冷ややかな作風、鋭い観察眼に満ちた社会風刺的な作品は、観る者の心に強い印象を残します。
その中でもヴァロットンの才能と独創性が発揮されたのが「版画」。
黒と白の強いコントラストや斬新な構図によるグラフィカルな作品が特徴で、日本の浮世絵からも大きな影響を受けたんだとか。
「黒い染みが生む悲痛な激しさ」
友人にこう評されたほど、意味ありげな黒色の効果を是非実際にご覧になってみてください。
また、今回は他の芸術家が制作した「挿画本」に収録された作品も出品しております。
一部ですが、簡単にご紹介しましょう。
マン・レイ 写真家としても有名なマン・レイのポートフォリオ集。 |
ホックニー
|
オーブリー・ビアズリー 19世紀の世紀末芸術を代表するイギリスの画家ビアズリーの代表作。 |
ルイ・イカール 1848年にアレキサンドル・デュマが書いた長編小説に、
|
マリー・ローランサン 原作は、左のイカール作品と同じ『椿姫』。
|
竹久夢二 西洋音楽の普及に尽力した妹尾幸陽が創刊した楽譜本『セノオ楽譜』。 |
さて、今月の企画展。
同時開催のアンティーク絵本展の詳細は次回ご紹介いたしますね。
今回は出品数も通常より多く、よりたくさんの貴重な作品が一度にご覧いただけるスペシャルな内容になっております!
ご質問などございましたらお気軽にお電話(0422-27-1915 営業時間11:00-19:00)またはこちらよりお問い合わせください。
(R・K)