3月「藤田嗣治展」及び「ガレ&ドーム ガラス工芸展」が始まりました ①

 

 

お待たせいたしました。
先日ご案内した今月の企画展「藤田嗣治展」及び「ガレ&ドーム ガラス工芸展」が本日より始まりました。
エコール・ド・パリを代表する日本人画家藤田嗣治と、ガラス工芸界の大巨匠エミール・ガレ&ドーム兄弟を特集した本展。
アール・ヌーヴォーからアール・デコ時代を席捲した珠玉の作品たちが一堂に並ぶ様子は息をのむほどの美しさです。
約1年ぶりの開催となる今回の藤田嗣治展では、「美しい女性と猫たち」をテーマに油彩、水彩、素描を含む40点を出品。

特に、昨年新入荷した以下5点は挿画本「魅せられし河」に収録された銅版画作品。
この挿画本は、藤田65歳の誕生年の記念に315部限定で出版された稀少な作品です。
1951年に本作出版から4年後、正式にフランス国籍を取得する藤田が愛してやまないパリの風景を生き生きと描き出しているのが分かります。

 

 

また、こうしたパリの風景や美しい女性とともに、藤田が愛した主題が「猫」です。
ぷっくりとした肉球の具合やそばだてた耳の角度、毛並みの1本1本まで丁寧に表現された完成度の高さからは、並々ならぬ藤田の愛情と鋭い観察力がうかがえます。


 

今回の企画展では、藤田制作の挿画本から「夜と猫」「面影との闘い」「ポゾール王の冒険」を出品。
いずれも美しい女性たちや猫の版画を収録した藤田らしい作品です。

「藤田嗣治展」は本日より3/30まで開催。
美しい女性と猫で私達を虜にする藤田独特の世界観を心ゆくまでご堪能くださいませ。
次回のブログでは、併催の「ガレ&ドーム工芸展」を詳しくご紹介。お楽しみに!

弊社取り扱いの藤田嗣治作品在庫はこちら

(R・K)