ルネ・ラリック「皿:COQUILLES No.3」のご紹介


こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。

こちらは先週入荷したガラス工芸家ルネ・ラリックの美しい平皿(直径23.6cm)。
この柄、何を表現していると思いますか?
正解は、こちら。

そう、ホタテ貝です!
放射線状に4枚並べると、表面の「肋」と呼ばれる模様が重なり合いとても幾何学的に見えますね。
こういった直線を強調した、いわゆる「アール・デコ」のデザインを多く生んだルネ・ラリックは、この様式が流行した1920‐30年代の寵児ともいえる存在でした。

本作は本来の用途が皿のため、表面は透明なガラスによるつるりとした仕上がり。
写真で見える模様は全て裏側から削って施されたものです。

 

左が裏側。右が断面です。
ご覧のように、ホタテ貝の盛り上がった部分が立体的になり、ちょうどお皿の足になっていますね。
さらに、中央部分に添えられた乳白色のオパルセントガラスがデザインにメリハリを与えています。

どこから見ても非常に美しく芸術的で、これぞラリックの真骨頂とも言える逸品。
ご興味がある方は是非ご来店またはお問い合わせくださいませ。
また、ラリックを始めとする他ガラス作品はこちらでもご紹介しております。

(R・K)