バカラの偉大なるデザイナー、ジョルジュ・シュヴァリエ

こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。

年の瀬も近づいてまいりました。
元号が令和に変わった本年は皆様にとってどのような年でしたか?

クリスタルガラスブランドの代表格バカラ。
普段使いにももちろんですが、特別なディナーの席ではやはり主役となるテーブルウェアですね。


今回はバカラのデザイナーをひとりご紹介したいと思います。
その名はジョルジュ・シュヴァリエ(1894-1987)。

パリ国立装飾芸術学校を卒業後、弱冠22歳の1916年からバカラとの仕事を始めます。
初めは小型の花瓶や小物入れなどからスタートし、1975年までバカラのデザイナーとして活躍しました。

バカラ製品のフォルムや装飾に≪現代性の息吹≫を与えたと評されます。
幾何学性を取り入れ、クリスタルという素材を活かした数々のデザインは時代を超越した美しさを放っています。

 

1925年のパリ万博(いわゆるアール・デコ博)では、クリストフル・バカラ・パヴィリオンの内外装を担当。
ガラス作品のデザインのみならず、クリストフルのための銀作品も手掛けました。

 

その他にもレオン・バクスト(1866-1924)と協力し、バレエ・リュスの装飾を手掛けるなど、多方面でその才能を発揮したのだそう。
複数の領域と関わりながら、さらにバカラ製品の芸術性を高めていったシュヴァリエはその後も動物彫刻など魅力的な作品を発表し続けました。

余談ですが、バレエ・リュスの公演にはジャン・コクトーやピカソを筆頭とした大勢のアーティストが関わっています。
マティスがデザインした “ナイチンゲールの歌”(1920年バレエ初演) の衣装も素晴らしいですね。

 

当ギャラリーでもシュヴァリエ作のグラスとピッチャーをお取り扱いしております。
「アルジャンティーナ」は南米アルゼンチンをイメージしたシリーズ。
こちらのピッチャーにはフルーツを沢山入れたサングリアが合いそうです!

今宵はアール・デコの時代に想いを馳せながら乾杯してみてください。
Merry Christmas and all the best in the New Year !!

(K・T)