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アトリエ・ブランカ軽井沢
藤田嗣治・子どもと猫の絵画展＆
ミュシャとアール・ヌーヴォーの工芸展

2018/7/15(日)～9/15(土)　open 10:00～19:00 無休（9月以降～18:00、木曜定休）

※「藤田嗣治・子どもと猫の絵画展」は10/10まで延長開催いたします

企画展概要

アトリエ・ブランカ創業30周年特別企画・第2弾！
藤田嗣治による"子ども"と"猫"の人気作品＆ミュシャとアール・ヌーヴォー/デコ期の装飾美術の逸品を一挙大特集！

梅雨が明ければいよいよ夏本番ですが、皆さまは今夏どのようにお過ごしでしょうか。
当ギャラリーのエントランスガーデンでは、植物好きのオーナーとギャラリースタッフがおもてなしの気持ちを込めて手入れした夏の花々が、元気に咲き誇っております！

7月から、アトリエ・ブランカ創業30周年記念企画展の夏季特集がスタート！
今回はお客様からのご要望にお応えして「藤田嗣治」「アルフォンス・ミュシャ」を引き続き展観。併せて19世紀アール・ヌーヴォー及びアール・デコ全盛期にヨーロッパで制作されたガラス、陶磁器、彫刻などの新入荷作品を取りそろえ一挙展示・販売致します。

蒸し暑い都会から、涼風が吹き抜ける夏の軽井沢へぜひ遊びにいらしてください。
ベル・エポックのパリを彩った美しい装飾美術作品から、巨匠によるアート作品まで、数多くの逸品をご用意しお待ちしております。

藤田嗣治・子どもと猫の絵画展

「私には小供がない。私の画の小供が私の息子なり娘なりで一番愛したい小供だ」

フランス移住後、主なテーマのひとつとなった"子ども"の絵。藤田の描く子どもはみな額が広く目が吊り気味で、よく似た顔立ちをしています。この子どもたちには実際のモデルは存在せず、ただ藤田の心の中から生まれた愛すべき”わが子”たちでした。挿画本『小さな職人たち』や『四十雀』には、ごっこ遊びをするように労働する子どもたちの姿がユーモラスに描かれています。これらの連作には、フランスの街と暮らしを支える職人たちへの、藤田らしい愛情が込められています。

「盛り場から夜遅くパリの石だたみを歩いての帰りみち、フト足にからみつく猫があって、不憫に思って家に連れて来て飼ったのが1匹から2匹、2匹から3匹となり...」

藤田はその創作活動の初期から晩年に至るまで猫を描き続けた画家。
この猫たちは、時に同じポーズや表情を見せながら、時代や場面を超えてたびたび複数の作品に現れます。

藤田が猫の作品を多く残したのは、単に猫が好きだったからだけではありません。渡仏から間もない1910年代。貧困のため絵のモデルを雇えなかった代わりに、よく道端で拾った猫をモデルに絵を描き続けていたといいます。
晩年まで藤田が猫を飽きずに描き続けた理由の一つは、そんな困窮した生活の中で、時にモデルになってくれ、時に温もりを分かち合った藤田から猫への恩返しの意味もあったのかもしれませんね。

ミュシャとアール・ヌーヴォーの工芸展

		女優サラ・ベルナールに見出され、劇場用ポスター「ジスモンダ」を初めて発表した1895年から1900年代初頭まで、わずか数年間で膨大な作品群を遺したアルフォンス・ミュシャ。特に装飾芸術の分野において、他の追随を許さない高いクオリティと圧倒的な量を誇り、その名は装飾芸術の雄として、今もなお燦然と輝いています。また同時代に活躍した芸術家として、仏・ナンシーのガラス作家たちがいました。それまで工業製品として扱われていた「ガラス」「鉄」「ブロンズ」などの素材を用い、より洗練された芸術品へと昇華させた天才ガラス作家エミール・ガレやドーム兄弟、ルネ・ラリック。本展では、これらの工房により当時制作されたガラス工芸の名品を展示・販売するほか、マイセンやドレスデンの陶磁器、ブロンズ彫刻など、古き良き時代が薫るアンティークの逸品もご紹介いたします。

展示風景

おすすめ作品


ドーム兄弟「蝶とタンポポ文花瓶」被せガラス、酸化腐蝕彫り、グラヴュール底部に陰刻サイン、専用箱付 1900-1910年頃　H63.6 cm		藤田嗣治「眠る子猫」エッチング、アクアチント 1929年　27×34 cm（画）サイン入


エミール・ガレ「蝶と花文花器」アプリカシオンによる把手、エナメル彩、金彩 1880年代頃　H10×W18.6×13 cm 底部に金彩サイン、専用箱付		藤田嗣治「金貨」挿画詩集『四十雀』よりリトグラフ 1963年　19×19cm（画） Ed.261


オールドノリタケ「アールデコ女性文パウダーボックス」 1924-35年頃　陶磁器 H13.9 cm 底部に商標（サクラ印ブルー）		藤田嗣治「ランジェリー」挿画詩集『四十雀』よりリトグラフ 1963年　19×19cm（画） Ed.261


ルネ・ラリック「香水瓶：REQUÊTE」 1944年のモデル H9.3nbsp;cm 底部に陽刻サイン		アルフォンス・ミュシャ「装飾資料集・PL.7」挿画本『装飾資料集』より 1902年頃　エリオグラヴュール 36×20 cm（画）


彫像ランプ（作者不詳）「勝利の女神」 1900年頃アラバスター（方解石）/木製台座 H154cm（彫像122cm／木製台座32cm）照明器具付		アルフォンス・ミュシャ「桜草」 1899年リトグラフ 72×27 cm（画）