マルク・シャガール　「サーカス　PL.9」　

Cirque

技法	：リトグラフ

制作年	：1967年

サイズ	：41×31 cm（画）/ 67×57 cm（額）

レゾネNo.	：M.498 C.68

部数	：270

状態	：良好

備考	：出版社：テリアード

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DB-012249

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作品解説

全38作から成る版画集『サーカス』に収録されたリトグラフの1作です。
1924年以降、画商ヴォラールに連れられて行ったのかきっかけでサーカスの常連客となったシャガールは、サーカスの芸人たちをモチーフに油彩、グアッシュ、版画など様々な技法で繰り返し描きました。
その後1927年に、ヴォーラールからサーカスをテーマとした版画集の制作を依頼され、40年以上もの長い年月を経てようやく本書が完成したのは、ヴォーラル没後の1967年でした。

シャガールにとってのサーカスは聖書などの宗教的題材と双璧を成すテーマであり、「私はつねにピエロ、軽行師、俳優を悲しいくらい人間味のある存在とみなしてきた。私にとって彼らは宗教画に描かれている人物に似ている」と語っている。

※アンブロワーズ・ヴォラール（Ambroise Vollard、1866-1939）
19世紀末から20世紀初頭のフランスでもっとも重要だった美術商の一人であり、有名無名の多くの芸術家たち（マネ、セザンヌ、ピカソ、ゴーギャン、ゴッホ、ルオー、マイヨール、ルノワールら印象派やポスト印象派の画家など）に対して物質的・精神的な援助を行い、個展を開いて世界に知らしめたことで特筆される存在です。また、熱心な美術コレクター、美術書出版者としても知られています。

略歴

マルク・シャガール　Marc Chagall（1887-1985）

1887年ロシア生まれのユダヤ人（後にフランス国籍を取得）。バクストの美術学校で学んだ後、1910年パリに移住。1914年ロシアに戻り、革命後は美術行政にも関わるが、1922年に再びパリへ。第二次世界大戦中は迫害を受け、アメリカへ亡命。1947年にフランスに帰国。前衛的な作風で描かれた花々や動物、抱擁する恋人たちなどの作品は高い評価を得た。油彩の他、挿絵や版画、ステンドグラスなども精力的に制作。20世紀を代表する画家の１人。