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マルク・シャガール　「アラビアンナイト　PL.7」

Then the old woman mounted on the Ifrit’s back,taking her daughter behind her,and the Ifrit flew off with them……
それから老女はイフリットの背にまたがり娘を後ろに乗せると、イフリットは彼女たちをつれて飛びたった……

『アラビアンナイト』　
"Arabian Nights"

技法	：リトグラフ

制作年	：1948年

サイズ	：37×28 cm（画）/ 69.5×62 cm（額）

レゾネNo.	：M.42 C.18

部数	：111

状態	：良好

備考	：挿画本『アラビアンナイト』に収録されたリトグラフ

購入数

DB-011961

Web価格 : 770,000円

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作品解説

挿画本『アラビアンナイト』　Arabian Nights　

出版元　：パンテオン出版（NY）

制作部数： 111部

技法　　：リトグラフ

印刷　　 : アルバート・カーマン社（NY）

制作年　： 1948年

『アラビアン・ナイト』は『千夜一夜物語』としても知られるアラブの大説話集です。国中の若い女性と一夜を過ごしては処刑していた王を止めるために嫁いだ娘シェヘラザードが、千一夜にわたり連綿と話を聞かせて心を奪い、王の蛮行を止めさせたという夢幻的な物語が収められています。シャガールはそこから4つの恋愛譚を選び、13点のリトグラフを制作。愛し合う男女の姿や神秘的な動物、中東のエキゾティックな衣装や風俗を余すことなく表現しました。

1946年、シャガールは亡命先のアメリカで出版社からの依頼を受け、本書で初めてのカラーリトグラフに取り組みます。依頼の2年前に最愛の妻ベラを亡くし、失意に暮れていたシャガールでしたが、その悲しみを解き放つかのような色彩豊かな作品群を生み出しました。

略歴

マルク・シャガール　Marc Chagall（1887-1985）

1887年ロシア生まれのユダヤ人（後にフランス国籍を取得）。バクストの美術学校で学んだ後、1910年パリに移住。1914年ロシアに戻り、革命後は美術行政にも関わるが、1922年に再びパリへ。第二次世界大戦中は迫害を受け、アメリカへ亡命。1947年にフランスに帰国。前衛的な作風で描かれた花々や動物、抱擁する恋人たちなどの作品は高い評価を得た。油彩の他、挿絵や版画、ステンドグラスなども精力的に制作。20世紀を代表する画家の１人。


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