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ガレが制作した軟質陶器(ファイアンス)の多くは、ペースト状の陶土を鋳型に流し込んで成型後、釉薬をかけて焼成し、さらに絵付けをした後本焼きをして完成させるという技法でした。 ガレ工房では型成形の後、手づくねのような加工を施したり、手描きやプリント、金彩、エナメル彩を用いて文様を描き、個性的な作品を生み出しています。こうした陶器は主にガレの活動初期に積極的に制作されました。 当時マントルピース(暖炉の飾り棚)などに置かれ、人々の目を楽しませた動物をかたどった作品は、同じ型を用いたヴァリエーションが多数あり、それぞれの作品が唯一無二の工芸作品として制作されました。 ガラスの眼をあしらった猫や犬はその愛らしさからもベストセラーとなり、長期間販売が続けられました。
エミール・ガレは、アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸家、陶芸家、家具職人、植物学者、アート・ディレクター。アール・ヌーヴォーの雄とされている。陶磁器とガラス器を商うシャルル・ガレ(1818-1902)の息子として生まれ、中学校を卒業した後ドイツのワイマールに留学、帰国後父の会社を手伝う。1884年の装飾美術展覧会で金賞を受賞。1889年のパリ万博ではガラス・陶器・家具の三部門でグランプリ・金メダル・銀メダルを獲得。ガラスの新たな質感を追求しつつそこに詩文を刻んだガレの作品は、それまで“小芸術”と見なされていた工芸品を“芸術”の域にまで高めたものであった。