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アルフォンス・ミュシャ　「サロン・デ・サン」　

Salon des Cent

技法	：キャンバスに油彩、グワッシュ

制作年	：1897年

サイズ	：49.5×56.5 cm（画）/ 78.5×72 cm（額）

レゾネNo.	：（R&W-36 / A.B.A19）

状態	：良好

備考	：

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DB-012531

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作品解説

本作は、1897年にサロン・デ・サンで開催されたミュシャ展のポスターのための原画です。

サロン・デ・サンのポスター

サロン・デ・サンは文芸美術誌『ラ・プリュム』を刊行していたラ・プリュム芸術出版社が所有する展示会場の名称で、代表者のレオン・デシャンはミュシャを発掘した１人として知られています。デシャンはミュシャに同誌の表紙や挿絵を依頼するだけでなく、たびたびミュシャについての記事を掲載し、特集号も刊行しました。

1896年に＜サロン・デ・サン第20回展＞のポスターを制作した翌年、念願がかないミュシャの個展が開催されることになりました。その告知用ポスターとして制作されたのが本作品で、展覧会では完成作のみならず、リトグラフの制作過程、下絵や習作など400点以上が出品されました。

このポスターでは、ミュシャの故郷をイメージさせるエキゾチックな女性がモチーフとなっています。頭部の布にはチェコの民族衣装に使われる刺繍模様が見られ、その周りのヒナギクはミュシャの生地モラヴィアの野原を象徴しています。手に持った紙には、スラヴ民族連帯のシンボルマークであるソコルの輪が描かれ、中央のハートはチェコの国の木、スラヴ菩提樹の葉の形を表現しています。

＜参考画像＞

略歴

アルフォンス・ミュシャ　Alphonse MUCHA （1860-1939）

アール・ヌーヴォー様式が流行していたパリの世紀末を代表する画家。ポスター、装飾パネルを始め、挿画本、美術誌表紙、販促物などのために数々の優美な女性像を制作した。装飾デザインにも優れた才能を発揮。アール・ヌーヴォー期の寵児として活躍後、チェコに戻り、自身のルーツであるスラヴ民族の歴史を「スラヴ叙事詩」に描き上げた。


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アルフォンス・ミュシャ　Alphonse MUCHA （1860-1939）