【企画展 吉祥寺】藤田嗣治 展(2020年3月)

2020年3月5日

企画展概要

ギャルリー・アルマナック吉祥寺 3月1日(日)ー31日(火) open 11:00~19:00 会期中無休

家々の庭先の樹々が花芽を付け、日ごとに春めいてきましたね。
2020年3月のギャルリー・アルマナック吉祥寺では、「藤田嗣治展」と題した企画展にて今年入荷したばかりの希少な藤田嗣治作品を多数出品致します。
お散歩とお買い物がてら、ぜひギャラリーにお立ち寄りくださいませ。


↑ 本企画展の出品作品は上記から↑ 

エコール・ド・パリの寵児フジタが描いたパリ。「アプレ・ゲール」の絢爛の時代に生きて。

第一次大戦後(アプレゲール, Après guerre)、1920年~29年の約10年間はフランスで「レ・ザネ・フォル(狂乱の時代, Les anneés folles)」と呼ばれ、既成の道徳・規範に囚われない文学・芸術運動が全盛期を迎えた時代でした。
丁度この頃パリに渡った若き藤田嗣治は、彼と同様、外国出身の才能溢れる芸術家達と闊達に交流し、時代の流れに乗って自由奔放なパリ生活を謳歌します。
日本でも大正デモクラシーと戦後恐慌の風潮の中で享楽的な都市文化が発達し、特に若者たちの間では反権威・反伝統的な思想が盛り上がりを見せていました。

1903年創業のモンパルナスの有名カフェ「ラ・ロトンド(La Rotonde)」。藤田やモディリアーニ、キスリングらエコール・ド・パリの芸術家たちが昼夜を問わず芸術論を戦わせていました。本作では、議論が白熱して乱闘騒ぎに発展したときの様子をユーモラスに描いています。藤田は左下の女性の背後に隠れて見えますね。

しかし1930年代に入ると、世界恐慌の嵐と共に各国が戦争へと向かう不穏な時代へと突き進んでいきます。    

藤田は日本の敵国となってしまったフランスから帰国し、第二次大戦中は従軍画家として活躍しました。

この時の献身的な仕事ぶりが、戦後(アプレゲール)「戦争翼賛者」と決めつけられて多くの非難を浴びる原因となり、藤田は失意の中日本を離れ仏国籍を取得します。
以後、フランスを終の棲家とした藤田は精力的に作品を発表します。ジャンルは油彩、水彩、素描に版画、書簡、工芸など多岐に渡りました。 

彼の膨大な作品群は1968年の没後、君代夫人に託されます。
2009年に夫人が亡くなると、パリ最大の競売場ドゥルーオにて「君代夫人コレクション」と銘打たれた一大オークションが数年に渡り開催されました。

君代夫人コレクションの放出により、世界は新たな藤田作品と出会い、今日、その評価は世界的に高まるばかりです。

今回、ギャルリー・アルマナック吉祥寺では、当ギャラリーが所蔵する「君代夫人コレクション」作品をはじめ、昨年~今年初頭に入手した藤田の珍しい絵手紙や少女像の肉筆デッサン、稀少版画など約45点を展示・販売予定です。

ぜひこの機会に、自分だけの『フジタ』をお手元にお持ちください。

皆さまのお越しを、スタッフ一同、心よりお待ちしております。

開催予定:3/1(日)~3/31(火) 会期中無休


展示風景






↑ 本企画展の出品作品は上記から↑ 


開催内容や価格など、ご不明な点は下記までお問い合わせくださいませ。

お問い合わせ
・TEL 0422-27-1915 (ギャルリー・アルマナック 吉祥寺)

ギャルリー・アルマナック 吉祥寺
営業時間:11:00~19:00 (1月6日~)会期中無休
住  所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-18-15 アクセス