フランス人がときめいた日本の美術館
こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。
「 フランス人がときめいた日本の美術館 」
この番組、ご覧になっている方も多いのではないでしょうか?
BS 11チャンネルとTOKYO MX で昨年10月から放送が始まりました。
同タイトルの書籍が美術ファンの間で話題となり、このテレビ番組が生まれたそう。
著者のソフィー・リチャードさんは南フランス生まれ。
エコール・デュ・ルーヴル(ルーヴル美術学校)とソルボンヌ大学で学んだ後、ニューヨークのギャラリーに勤務しました。
現在はロンドンを拠点とし、美術史家としてさまざまな展覧会の企画などを行っています。
子どもの時から井上靖や川端康成の文学、黒澤明や熊井啓の映画に夢中になり、日本文化に憧れた彼女は20代で来日を果たし、各地の美術館をめぐります。
伝統的な日本美術から現代アートまで多種多様な美術館を擁する我が国ですが、一部の大きな美術館を除いては、英語での紹介はきわめて限定されている状況でした。
これを憂い、日本美術への愛に満ちた美術館ガイド
“The Art Lover’s Guide to Japanese Museums”を2014年に刊行。
この和訳本が『 フランス人がときめいた日本の美術館 』です。
番組は、週替わりで日本人の女優さんがこの本に掲載された美術館を訪ねるという内容ですが、6月28日の放送はソフィーさんが登場!
東京都庭園美術館と旧久邇宮邸へ。
当ブログでも数回ご紹介している庭園美術館ではただいま「キスリング展」を開催中。
芳醇なアール・デコ様式が香る空間で、≪モンパルナスのプリンス≫キスリング作品を味わう贅沢なひととき。
美術館はひとりでゆっくりという方も多いと思いますが、このような番組で学芸員の方々の話を伺うと、より理解が深まりますね!
早速、私も小雨の中を出掛け、エコール・ド・パリの時代へタイムトリップしてきました。
何度訪れても、素晴らしい内装に驚嘆すると共に、この建物が美術館として公開されている幸運に感謝の念が湧いてきます。
キスリングの強烈な個性にも魅せられました。
とりわけ大作の花卉画の持つ生命力は、絵画の範疇を超えたエネルギーを発しています!
全貌に迫る展覧会は7月7日まで。
ソフィーさんが訪れたもうひとつの当時の宮家、旧久邇宮邸は残念ながら、現在は一般公開期間ではありません。
次の機会には、私も足を運んでみたいと思います。
見逃した方はBS 11 オンデマンドで。(7月6日まで配信されています)
★ 庭園美術館に関する過去ブログもぜひお読みください!
2014/12/20 リニューアルオープン!東京都庭園美術館
2018/05/09 目黒区美術館「没後50年 藤田嗣治 本のしごと」
★ 弊社取り扱いのキスリング版画作品はこちらよりどうぞ
書籍で紹介されている美術館は、東京と京都が中心となっていますが、少し遠方でも足を運んでみたくなるところばかり。
これから夏休みの計画を立てられる方はぜひ参考にしてみてください。
(K・T)