クリストフル「ティーサーバーセット」のご紹介


こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。

先日の日曜日はバレンタインでしたね。
大切な家族や友人、恋人にチョコレートやギフトを贈り合う「愛」に溢れたイベントです。

さて、本日はそんな恋愛話にからめて・・・世界史上の有名なカップルといえば皆様、誰を想像しますか?
カエサルとクレオパトラ、オデュッセウスとペネロペやロミオとジュリエットなどなど、現実世界を超えて神話や文学の世界にまで枚挙にいとまがありませんが、本日の主役は「ナポレオンとジョセフィーヌ」カップル。

有名な戴冠式シーン

フランス革命後の国家を救い皇帝にまで上りつめたナポレオンと、皇后ジョセフィーヌ。 
波乱に満ちた夫婦生活だったにも関わらず、二人の最期の言葉は互いの名前だったというから、愛がありすぎるが故の深い絆でしょうか。

本日は、そんなナポレオンと皇后ジョセフィーヌにちなんだ輝かしいシルバーウェアをご紹介いたします。
フランス銀製品ブランド「クリストフル」。
1830年創業の老舗メゾンでありながら、現代もシルバーウェアのブランドとしてトップクラスに君臨。
数多くの一流レストランを始め、世界各国の大使館や公邸でも愛用されています。

今回ご紹介する銀製品ティーサーバーセットの「マルメゾン」は、クリストフル社が、ナポレオンとジョセフィーヌにちなんで名付けたもの。

マルメゾン城

「マルメゾン」とは、ジョゼフィーヌがナポレオンと購入し、亡くなるまで過ごした居城。 
お城というよりは大きな邸宅といったサイズですが、ジョゼフィーヌはこの場所を愛し、庭園や内装を自分好みに変えたそうです。
マルメゾン城に生えていた棕櫚の葉や蓮の葉に着想を得たクリストフルは、各テーブルウェアやカトラリーの縁をこの文様で装飾したシリーズを1963年に「マルメゾン」シリーズとして発表。
以来、50年以上も愛されるベストセラーの一つになっています。
よく見ると、本作のポットやクリーマー、ミルクピッチャーの縁が、葉の文様で覆われているのが分かりますね。
拡大すると、模様はこのような感じです。(↓)

ところで、イギリスの純銀製品と違い、フランスの純銀製品にはイギリスほど明確なホールマークがありません。
そこでクリストフルは、高品質の製品を保証する独自のホールマークを刻印。
今回ご紹介する「ティーサーバーセット」はメッキの厚い最高級のプレートに銀をかぶせたシルバー・プレートで、クリストフルは全てのシルバー・プレート製品に検証刻印と登録商標が押されています。

<検証刻印>
Iはメッキが最も厚く最高のプレートであることの証明
OCはオルフェブレリー・クリストフルのイニシャル
チェスのナイトはクリストフル社のシンボル

<登録商標刻印>
公正さを表す天秤がイニシャルのOCの間に描かれている

シュガーポットの裏の刻印
長谷川潔「テニスラケットと野花」

ちなみに、現在当店で企画展を開催中の長谷川潔とクリストフルにも深い縁があることをご存知ですか?
「テニスラケットと野花」
ある銀製品展覧会に出品されたクリストフル社のシガレットケースに刻印された図柄。
長谷川がデザインしその後、限定6部で銅版画が制作されました。
(Ed.4/6 長谷川の直筆サイン入り)

本日は、クリストフル社の「マルメゾン:ティーサーバーセット」とともに、長谷川潔とクリストフルの意外な関係をご紹介いたしました。

当店取扱の他銀製品はこちら

(R・K)