2016年1月新春企画「竹久夢二展」が始まりました


明けましておめでとうございます。
皆様にとって実り多い一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

さて、ギャルリー・アルマナックも本日より本年の通常営業を開始!
新年最初の企画展は独特の愁いを秘めた美人画で、一世を風靡した芸術家・竹久夢二を特集。
超稀少な肉筆掛軸2点と屏風1点を始め、約100年前に制作された趣ある夢二版画を約60点展示しております。

竹久夢二(1884-1934)が生きた50年。
短い人生の中でも明治・大正・昭和と改元が続いたこの時代。
特に15年(1912-1926)で終わった大正時代は、短命ながら光彩を放つ画期的な事件や出来事が多くありました。

民主主義的な言論や社会運動の需要が強まった大正デモクラシーや、現代にもつながる西洋ライフスタイルの一定度の成熟。
テレビやインターネットの普及はもちろんずっと後のことですが、ジャーナリズムや文化的な流行ものが大衆から広く訴求されたこの時代に、 紙媒体の果たした役割はとてつもなく大きかったことでしょう。

夢二が手がけた高級婦人雑誌『婦人グラフ』の挿絵や、西洋楽曲の楽譜『セノオ楽譜』、アルファベットでのレタリングを試みた本やモダンな装幀本の数々は、まさにそうした時代背景を反映した産物。

今回の企画展では、額装作品とともにそれらが収録された原本も合わせてご覧いただけます。
大正時代の文化の香りを味わいに、是非いらして下さいませ。
新春企画「竹久夢二展」は1/31(日)まで開催しております。

竹久夢二収蔵作品はこちら

(R・K)