11/12月「藤田嗣治 遺作展」が始まりました

藤田の息遣いが感じられる肉筆の素描画

お待たせいたしました。
いよいよ本日より企画展「藤田嗣治 遺作展」がスタートいたしました。

本展では、最新入荷作品の肉筆画・サイン入り版画を始めとした、稀少な40余点を展示販売!
おかげさまで祝日の初日から多くのお客様にお越しいただいております。

「猫を抱く少女」 「婦人像」

こちらはいずれも最新入荷作品の一部。
左:「猫を抱く少女」は、藤田のサイン入り石版画。
白黒で刷られたリトグラフに、軽やかな水彩で色付けされています。

右:「婦人像」は、凛とした横顔が美しい女性を描いた素描。小ぶりな作品ながら、強いインパクトのある肉筆画です。


また、少々ユニークな素描作品もご紹介。
まずは皆様、こちらの油彩作品はご存知ですか?
「ラ・フォンテーヌ頌」
擬人化されたキツネの家族が賑やかに食卓を囲む様子が描かれていますね。
先日のブログで触れた藤田のマケット(詳しくはこちら)の内装をモデルにしてるそうで、確かによく見ると、階段や厨房などが似ています。
当店が近頃入手した素描数点は、この油彩作品の習作。
場面を幾つにも区切って習作を描き、妥協を許さず制作した作品であることが垣間見れる非常に興味深い作品です。

油彩作品左上の、階段と厨房の素描 油彩作品中央下の、四つの卵とその横に座るキツネの素描 油彩作品右下の、魚を捉えるキツネの素描

その他、『魅せられし河』や『四十雀』『小さな職人たち』『夜と猫』など藤田が生前手がけた挿画本も多数出品しております。
来月12/30(水)までの展示をどうぞお見逃しなく!

また、当店収蔵の藤田作品はこちらでもご紹介しております。

(R・K)