デュフィのテキスタイルと日本の千代紙
こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。
先日まで渋谷西武にて開催されていたデュフィの「テキスタイルデザイン展」。
海や音楽を主題にした軽やかな画風で知られる画家デュフィが、テキスタイルデザイナーとしてモードの最先端で活躍していた事実は意外と(当時から)知られていなく、その知られざる業績のみにスポットを当てた画期的な企画展でした。
同じ会期で同じく渋谷西武の8階美術画廊でもデュフィを特集。
弊社が扱うデュフィ作品をお取り扱いさせていただきました。
画廊の方にもたくさんの方にお越しいただき、渋谷という土地柄もありファッションを学ぶ若者を多く目にしたのも印象的でした。
何でも「服飾学校の先生に勧められて」展示を観にきたんだとか。
やはり、ファッション史におけるデュフィやポワレの存在は現代でも重要なのですね。
ところで、デュフィが発表した幾何学的な模様やリズミカルに繰り返す文様・・・
近からずとも遠からず、日本の千代紙にも通じる感性がどこかあると思いませんか。
というのも先日、部屋の整理中に思わぬものを見つけたのです。
小さい頃にもらった手漉き和紙で出来た千代紙のセット。
使わぬまま大切にしまっておいたようで、20年以上の歳月を経たとは思えぬほどの発色と柄模様のあまりの美しさに息をのみ、ふとデュフィのテキスタイルを思い出しました。
青海文様や七宝文様など日本古来の幾何学的なデザインは、デュフィも参考にしているかも知れませんね。
デュフィの創作した生地で作ったファッションドレスを、アール・デコ時代のパリジェンヌがまとったように、江戸時代やもっと昔の日本女性もおしゃれな柄の着物でお出かけしたのでしょうね。
いつの時代も女性とファッションは相思相愛の関係ですね!
(R・K)