9月「デュフィ展」が始まりました
お待たせいたしました。
今月の企画展「デュフィ展」がいよいよ本日よりスタートです。
今回も、見応えある肉筆のテキスタイル原画から稀少な挿画本まで幅広くご用意いたしました。
さて、デュフィが描いた草花、といえば、皆様何をご想像されますか?
やはりアネモネやバラの作品がすぐに思い出されるでしょうか。
確かにバラはデュフィお気に入りの魅惑的な花であり、ビアンキーニ・フェリエ社と契約して制作した生地のデザインにおいてはバラを最も好んで積極的に取り上げました。
デュフィの描く艶やかで豊満なバラは、女流作家のコレットが「官能的」とまで表現したほど。
他にもデュフィの愛した草花には、
貴婦人のようなエレガントさや幼い少女のような瑞々しさ、
可憐な乙女のような清楚さ、純情さ、椿姫のような蠱惑的な魅力・・・・
など、まるで理想の女性像を体現したような実に多様な表情が見え隠れ。
そしてその一つ一つに、時代を超えて私たちの心を捉える強い「生命力」があるのです。
今回の企画展では、そうしたデュフィの描く草花を主題にした挿画本「植物誌」を初出品。
ライラックやガーベラ、コクリコやツバキなどデュフィが選ぶ花としては珍しい主題も多く、今回の企画展の見どころの一つとなっております。
9/29(火)までの会期をぜひお見逃しなく!
<「植物誌」作品の一部>
(R・K)