石川・金沢 ~伝統と革新が共存する文化芸術のまち~

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北陸新幹線が開通し、更なる賑わいと活気をみせる加賀百万石の土地、石川県金沢市。
フランスの有名な格付けガイドブック「ミシュランガイド」で星を獲得した観光名所やグルメが数多く、海外からの観光客にも人気の高い、世界と日本が誇る一大都市です。

先日、その金沢を仕事で訪れる機会に恵まれ、出張の合間に様々な文化芸術スポットを巡ってまいりました。

金沢は歴史と伝統を重んじる「旧」と、革新と変化を受け入れる「新」の要素が共生する不思議な場所。

日本人なら誰もが知る北陸の特別名勝「兼六園」や、藩政時代に建てられたお茶屋の家並みが残る美しい茶屋街、まるでタイムスリップしたかのような往時の武家屋敷の姿をとどめる長町武家屋敷界隈・・・

その目と鼻の先には、金沢21世紀美術館や、北陸を拠点に活躍する現代アーティストのギャラリーが無数に点在。
どこもたくさんの人々で大変賑わっていました。

 

そんな中で、ゆっくりと石川県の文化風土に触れるなら「石川四高記念文化交流館」がオススメ。
兼六園に向かう目抜き通りにありながら、外の喧噪が嘘のように落ち着いた時間が流れていました。

ここは明治26年から約60年間、官立の旧制高等学校として使用された歴史的建造物。
旧制高等学校は明治維新後、近代国家建設の人材育成のため全国に設けられた男子校で特に、一高から八高は名門と呼ばれたエリート校。
安倍晋三首相の祖父も四高の卒業者です。


四高が掲げた独特の校風が「超然」。
流行に左右されず、己の道を信じ社会と積極的に関わっていく態度だそうで、学生たちは寮生活を送りながらこの自治精神を育みました。

「超然」の校風のもと勉学や運動に勤しみ、卒業後、近代国家を担う存在となっていった人々の学生時代の生活の様子が垣間見れる一級の資料館です。


旧きと新しきが自然に融合する金沢。
今後、ますます進化を遂げそうな北陸の未来にこれからも興味が尽きません!

(R・K)