8月は「マティス展」を開催予定です

こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。
ようやく関東地方の梅雨明けが発表された今週。
気温も湿度もぐんぐんと上がり、これから夏本番ですね!

さて、来月8月の当店の企画展は、眩しい太陽の季節に映える、野性的な色彩が美しい巨匠アンリ・マティスを特集。
マティスが生前に制作した稀少な版画約40点を出品いたします。

1905年出品作「緑のすじのある肖像」

 

「色彩の魔術師」の異名を持つ画家、アンリ・マティス(1869-1954)。

画家を目指し最初に象徴主義の画家ギュスターブ・モローに師事した後、ゴッホやゴーギャンなどの明るく強い色彩に影響を受けます。
マティスの名がパリ画壇に広まったのが、1905年のサロン・ドートンヌ展覧会。
「形式の枠にとらわれず、感覚を重視せよ」という師匠モローの教えに従いマティスが創作したのは、緑や青の肌など現実にはあり得ない色彩の奇抜な肖像画。

「荒々しく凶暴な色遣いが何とも野獣(フォーヴ)的である」との批評家の発言からマティスやアンドレ・ドラン、ブラマンクらの強烈な色彩作品は以降、”フォーヴィスム”として認知されるようになりました。


マティス本人はこの批評を好んでいなかったそうですが、彼の創作活動の根源は生涯にわたり、”色”への強いこだわりにあったように思います。

伝統的な西洋絵画のルールや束縛から解き放たれて、マティスが追い求めた”心に映る色”。
軽やかで正確な線描の美しいデッサン版画と合わせてご鑑賞くださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

「テーマ&ヴァリエーション」より

「中国の魚」

当店のマティス取扱作品はこちら

(R・K)