6月「マルク・シャガール版画展」が始まりました

「小牧場の春」(1961年制作 リトグラフ Ed.270)

お待たせいたしました!
今月の企画展「マルク・シャガール版画展」が本日よりいよいよスタートです。

予告では30余点とご案内しましたが、実際には60点近い出品数。
最新の入荷作品数点をはじめ、当店で初展示となる作品も多数ご用意しております。

「小牧場の春」は柔らかくも深みのある朱色が秀逸。
青やエメラルドグリーン、黄色などの色彩が溢れだすシャガール作品は観る者を夢見心地にさせる不思議なパワーがあります。



こちらの上3点は「エルサレム・ウインドウズ」(詳しくはこちら
下3点は「ボッカッチョの物語」が主題。
版画制作に意欲的に取り組んだシャガールが主題にしたジャンルは、自身が強く信仰したユダヤ教から古代ギリシャ神話、ルネサンス文学に至るまで多種多様。
古来より多くの芸術家にインスピレーションを与えてきた神話や聖書の世界が、シャガールの再解釈により、まるで新しい作品に生まれ変わるようです。


「庭にて」(1984年制作 リトグラフ Ed.50)

 

もちろん、挿画本に収録された版画のみならず、稀少なオリジナル版画も複数出品しております。
こちらはシャガールが晩年に制作した遺作版画の一つ。
97歳で亡くなる数時間前まで仕事をしていたというシャガールが、軽やかな筆遣いと色彩感覚で自由にのびのびと「描く喜び」を最後まで表現した様子がよく伝わる名作です。

愛と色彩に包まれる壮大なシャガールワールド。
6/30までの会期中に是非ご来廊くださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

また、気になる作品がございましたらお気軽にお電話(0422-27-1915)またはこちらよりお問い合わせくださいませ。

(R・K)