移ろいゆくからこそ美しい「生花」芸術

こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、残り1週間となりました当店の4月の企画展「巨匠が描いた花展」。
おかげさまで大変ご好評をいただいております。
店内では、個性溢れる芸術家の描く花々が新しい生命の息吹を感じる春を歓迎するように美しく咲き誇っています。

そこで今回は花をテーマにした企画展にちなみ、花を描いた絵画でなく、花で創る生花芸術を発信する現代アートをご紹介。
彼らが創造するフラワーアートは花の生をエネルギッシュに讃えることはもちろん、モダンでスタイリッシュな独創性があるのが特徴です。

まずは、スイス生まれの写真家クリスチャン・モゼール。
バーゼル美術大学で学び、絵画と写真両方に魅せられた彼は、やがてその中間を進むような独特の世界観を表現。
モゼールが求めるものは、花の優雅な美しさではありません。
時を経て崩れゆく花の姿やその変化そのもの。

しかしただその腐朽を捉えるだけでなく、透明なビニール状の物体で包み、不思議な光沢感やアクセントを加味。
それを近接に写すことで、一瞬花とは分からないような幻想的でビビッドな世界観に仕上げています。


 

続いては、日本が誇る気鋭のフラワーアーティスト東信(あずままこと)氏。
草花の強い生命力を最大限に生かした表現手法で、近年は国内外のイベントの空間演出を多く手がけています。


(画像はSEKAIBONSAI HPより引用)

盆栽が宙を飛ぶという度肝を抜くインスタレーションは、日本の伝統的な植物と現代芸術が融合した斬新なアプローチ。
最新クリエーションでは、盆栽を宇宙へ飛ばす壮大なプロジェクトが進行中だとか。

最後はこちらのイベントをご紹介。
東京ミッドタウンで毎年開催されているフラワーアートアワード。
世界へ挑戦する日本のフラワーデザイナーが一同に集結し妍を競うコンペティションです。
今年のテーマ「禅」にちなんだ作品がミッドタウン各所で披露され、優勝者にはフランスの国際大会への出場権が与えられます。
昨年の国際コンペでは日本の代表チームが優勝したそうです。

日本人の活躍が目覚ましいフラワーアートの”今”から目が離せませんね!

(R・K)

芸術の話

Posted by blanca