4月は「巨匠が描いた花展」及び「アール・ヌーヴォーの香水瓶展」を開催予定です

 

こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。

日本全国で桜の開花がゆっくりと始まりましたね。
桜は通常、前年秋からの気温が開花日に影響するそうですが、
昨年末の強い冷え込みにより十分な休眠が取れた桜の花芽が開花に向け成長できたことで
今年は例年より全国的に咲き始めが早いそうですよ。
皆様は、お花見の予定などすでに立てられましたか?

さて、来月はそんな春の訪れを告げる時季に相応しい企画展、
「巨匠が描いた花展」及び「アール・ヌーヴォーの香水瓶展」を開催予定です。

17世紀の静物画

 

絵画作品の中に古くから描かれてきた花や植物。
しかし、それらを主役にした風俗画は17世紀のオランダまで存在しませんでした。
当時のオランダはアントワープを中心に一大交易地として経済が発展。
発達した市民文化を背景に、日常生活を主題とした絵画が徐々に描かれるようになり、それがヨーロッパ全土へと広まっていったのです。


今回の「巨匠が描いた花展」では、ラウル・デュフィを始めルノワール、ミュシャ、マティス、モネ、シャガールなど
19世紀20世紀を彩る画家たちが描いた美しい花々の絵を一堂に展示。
軽やかに、自由に、色鮮やかに、巨匠達の筆から生まれだす瑞々しい花々を是非お楽しみくださいませ。

 

また、来月の工芸コーナーでは、ドーム兄弟やラリックなどが制作した香水瓶を特集。
春の季節にぴったりの可憐な花模様が施された愛らしいサイズの香水瓶は、どれも一見の価値あり!の秀抜な逸品です。
香水瓶は、それまで特権階級の贅沢品であった香水が一般富裕層の手にも届くようになった19世紀末から生産されるようになり、
芸術性の高いガラス製の香水瓶が続々と誕生。
草花は特に人気の高いデザインだったそうです。

 

ちなみに、ラリックと言えば「ガラス工芸家」のイメージが強いかと思いますが、元々彼はアール・ヌーヴォーの時代に大活躍していた宝飾デザイナー。
近くに店を構えた香水商コティから依頼された香水ラベルのデザインを契機に、ガラス工芸家へ転身したのです。
まさに香水瓶は、ガラス工芸品におけるラリック芸術の真髄かもしれませんね。

 

新しい草花の生命が始まり、新生活や新年度など活気を迎える4月。
当店に程近い、井の頭恩賜公園の桜が満開に咲き誇る日ももうすぐそこです。
花の香薫るうららかな休日はお散策がてら、芸術家達が描いた花を鑑賞しながら “アンティークのお花見” を当店でしてみませんか?
(来月の企画展は4/2より開催予定)

当店取扱の香水瓶はこちら

(R・K)