2月は「ルイ・イカール展」を開催予定です
こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。
毎月ご好評いただいております当店の企画展。
来月は「ルイ・イカール展」を開催予定です。
ルイ・イカール(1888-1950)は、1920年代のパリ、アール・デコの全盛期に「女性」を主題に描き続け、特に銅版画が評価された画家です。
女性の社会進出が大きく進んだ当時に彼の描いたモダンガールは、時に明朗快活。
独立心に富んでいて活動的。しかし時に深い闇のような妖しさを放つ蠱惑的な女性たち。
イカールは不思議な画風を得意とした画家です。
流行のファッションに身を包んだ小粋な女性を一貫したモティーフにしながら、そこにはロココ調の優雅さやアール・ヌーヴォー的曲線美、そして近代化を象徴するようなスピード感覚が備わっているのです。
例えば代表作の一つ「スピード」(上作品)では、翻る衣の優美さと同時に「動」の一瞬を捉えた躍動感が見事に伝わります。
ちなみに、彼が描き続けたブロンドのショートカットの女性。
そのモデルを務めたのは妻のファニーです。
生涯に渡り彼にインスピレーションを与え続けた最高で最愛のミューズでした。
その後、イカールはパリのみにとどまらずアメリカでも名声を獲得します。
この時代のアメリカは、所得の上昇やマスメディアの発達などを背景に急激に成長。
彼の版画は、そうした大衆消費社会の需要に合致した芸術品として受け入れられました。
イカールの筆から生まれた華麗な女性達は、解き放たれた自由さと妖しさで今もなお、私たちを魅了します。
2/1~の企画展では、イカール自身によって制作された、稀少なオリジナル版画30余点を展示販売!
パリとニューヨークを席捲したモダンガールに会いに是非いらしてくださいませ。
また、随時こちらでもイカール所蔵作品を更新しております。
お楽しみに!
(R・K)