9月は「フランスポスター芸術世界100年展」を開催予定です

こんにちは。
ブログをお読みいただきありがとうございます。

8月も残り10日になりましたね!
9月になれば少し過ごしやすい日が増えてくるのでしょうか。。。

さて、当店で開催される9月の企画展が決まりましたのでご案内します。
来月は「フランスポスター芸術世界100年展」を開催予定。

フランスはパリでポスター芸術が花開いたのは今からおよそ100年前の19世紀終わり。
産業革命の発達など都市の近代化により人々の生活は劇的に変化していました。
キャバレーやオペラ演劇など享楽的な大衆文化が栄え、それを宣伝する広告としてポスターが盛んに制作されるようになります。

このポスター広告の流行に大きく貢献したのがリトグラフと呼ばれる版画技法。
それまで文字だけであった商業広告に、ロートレックやシェレ、ミュシャら当時気鋭の画家によるイラストがリトグラフで摺られ、ポスターは瞬く間に芸術の域にまで高まりました。
視覚により一瞬で人を惹きつける”魅せる”色鮮やかな広告ポスターがパリの街に溢れたのです。

当時のリトグラフ工房の様子

こうしてリトグラフポスターは芸術として、また媒体手段(メディア)として地位を確立していったのです。
(その歴史について詳しくはこちら

リトグラフ版画の魅力の一つ。
それは、現代の大量印刷(オフセット)では出せないマチエール(質感)。
そして、一枚一枚、一版一版丁寧に摺られたリトグラフには、画家や職人の想いが身近に感じられる、時を経ても色褪せない魅力があるのです。
是非、来月の展示にご期待ください!

(R・K)